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特集 健康を考える

健康を考える 食事をおいしく食べ、楽しく趣味に興じ、学業や仕事に専念し、家族で幸せに暮らす、それは健康だからこそできること。健康は、普段健康に暮らしている時は気にかけないものの、ひとたび病気にかかるとその大切さを痛感する方も多いのではないでしょうか。今月号では健康について考えてみます。

町の疾病・死因の現状

119分類疾病割合
高血圧性疾患
17.9%
その他の歯の障害
4.6%
糖尿病
3.9%
胃炎・十二指腸炎
2.8%
その他の内分泌疾患
2.7%
歯肉炎・歯周疾患
2.7%
その他の心疾患
2.6%
脳梗塞
2.5%
皮膚炎・湿疹
2.4%
その他の眼疾患
2.3%
その他
55.6%

*疾病を119に分類し国民健康保険加入者(老人保健対象者含む)8,620人(平成18年5月末現在)が 平成18年5月に受診した疾病の割合

平成17年度の死亡原因
(平成17年4月〜平成18年3月)
73人
29.3%
脳血管疾患
43人
17.3%
心疾患
37人
14.9%
肺炎
24人
9.6%
不慮の事故
12人
4.8%
老衰
6人
2.4%
自殺
5人
2.0%
その他
49人
19.7%
総死亡数
249人
100.0%
癌の内訳(平成17年度)
大腸
15人
20.5%
15人
20.5%
気管・気管支・肺
11人
15.1%
すい臓
6人
8.2%
胆のう・他の胆道
4人
5.5%
乳房
4人
5.5%
その他
18人
24.7%
癌死亡数
73人
100.0%

疾病は高血圧性疾患死因は癌が一位
 羽後町の疾病(病気)の割合は高血圧性疾患や胃炎・十二指腸炎など循環器系や消化器系の疾患が多くなっています。これは全県でみても高血圧性疾患が多い状況です。
 死亡原因は癌が約3割を占め、特に大腸癌や胃癌で30名の方が亡くなられています。平成16年の人口動態統計を見ると、秋田県の癌で亡くなる人口10万人当たりの死亡率は約329(全国平均約254)で全国1位、羽後町は約334で秋田県、全国平均よりも高くなっています。さらには、脳血管疾患(脳卒中)の人口10万人当たりの死亡率も秋田県は約163で全国1位、羽後町は約162で県よりは低いものの全国平均(約102)と比べるとかなり高くなっています。
 これらの疾病や死亡原因は、食生活習慣や運動習慣、喫煙・飲酒・睡眠・ストレスなどの生活習慣が主な原因と考えられ、生活習慣病とも言われています。
 生活習慣病の予防には、規則正しく、バランスのとれた食事、運動習慣を持つ、禁煙や節度ある適度な飲酒・ストレスの解消など毎日の不健康な生活習慣を改善することが重要です。        

食生活を見直そう
 食事は医食同源とも言われ、健康を維持するうえで重要です。近年は、子育てを担う20〜30歳代の女性の低体重や小中学生の子どもの肥満・30〜60歳代男性の肥満が増加しています。また、朝食を抜いたり、外食や加工食品が増え、食事のバランスが崩れている方も見受けられます。 食事のバランスが崩れると生活習慣病の要因になってしまいます。

食事バランスガイドで食事バランスをチェック
 「食事バランスガイド」とは、一日に「何を」「どれだけ」食べたらよいかがわかる食事の目安です。皆さんも普段の食生活がバランスがとれているかチェックしてみましょう。
 まず、表から自分の目安量をチェックします。次に、食事バランスガイド料理例を参考に、一日に食べたものを主食、副菜、主菜、牛乳・乳製品、果物の5グループに分けいくつになるか計算しましょう。5日間記録をとると、自分の食事に何が足りなくて、何が多過ぎるのかがわかってきます。

あなたの料理区分ごとの摂取の目安量は

年齢・性別 運動(*)をする 必要エネルギー量(Kcal) 主食 副菜 主菜 牛乳・乳製品 果物
6〜9歳 男女 1800±200 4〜5 5〜6 3〜4 2 2
10〜11歳 男 2200±200 5〜7 5〜6 3〜5 2 2
10〜17歳 女 × 1800±200 4〜5 5〜6 3〜4 2 2
2200±200 5〜7 5〜6 3〜5 2 2
12〜17歳 男 × 2200±200 5〜7 5〜6 3〜5 2 2
2600±200 7〜8 6〜7 4〜6 2〜3 2〜3
18〜69歳 女 × 1800±200 4〜5 5〜6 3〜4 2 2
2200±200 5〜7 5〜6 3〜5 2 2
18〜69歳 男 × 2200±200 5〜7 5〜6 3〜5 2 2
2600±200 7〜8 6〜7 4〜6 2〜3 2〜3
70歳以上 男女 1800±200 4〜5 5〜6 3〜4 2 2
*歩行や軽いスポーツ等を1日5時間程度行う方

食事バランスガイド

羽後町食生活改善推進協議会おいしく食べて健康に
羽後町食生活改善推進協議会
榎本 鈴子会長(川原田)
 食生活のなかで、特に気をつけてもらいたいことは、「塩分を減らす」ということです。漬物は大切な食文化でもありますが、秋田県ではこの漬物やみそ汁を多くとる傾向があり、そのため、塩分の摂取量も多いといわれています。
 塩分は一日7から10グラムを目安に、みそ汁は一日2杯にし、漬物もできるだけ減らしたり、作り方を工夫するなどして塩分を減らしましょう。さらには、規則正しく三食を食べ、バランスのとれた食事も大切です。
 しかし、一番大切なことは、現実的に実行できる食生活をし、「おいしく食べて健康に」なることだと思います。また、これらの食生活習慣は、子どもの頃からの教育も重要で、食生活改善推進協議会では町内の小学校で年に数回食育講座を行っています。
羽後町食生活改善推進協議会
 食生活改善のための料理方法のPRや町内小学校で食に関する知識と食を選択する力を習得し、健全な食生活を実践できるよう食育講座を開催。

健康づくりは簡単な運動から
 いくらバランス良く食事をしても運動をしないと健康を害してしまいます。表アは健康祭で32歳・運動習慣の無い方が体脂肪・筋肉量・骨密度を測定した結果ですが、このように運動をしないと筋肉量や骨密度が低下し、将来、生活習慣病の原因となる肥満や骨粗しょう症になる危険性があります。
 肥満の方はもちろん、高齢者や普段運動をしない方も 予防のために次のことを目標に運動習慣を身につけましょう。
1.仕事や家事などで、意識して体を動
かす
2.一日千歩多く歩く
3.無理な計画を立てず、簡単な運動から
 しかし、冬期間は屋外で体を動かす機会が少なくなります。そこで家の中でも簡単にできる体操を紹介しますので、冬場の運動不足解消のためにも週に三回程度は実践してみましょう。

表ア.測定結果

項目 標準 測定結果 備考
体脂肪率 17.0% 19.0%  
脂肪量 10.9L 11.8L  
BMI 22.0 21.2  


右腕 2.4L 平均
左腕 2.2L 少なめ
体幹 27.0L 平均
右足 8.0L 少なめ
左足 8.0L 少なめ
推定骨量 2.6L 少なめ
骨梁面積率 24.8% 少なめ

参考:身長171B・体重62L・男

いけいけドンパン体操

運動をしてストレスをためない
佐藤 榮さん(鵜巣)
 自分のためになると思い、健康測定器による健康チェック(体脂肪・筋肉量・骨密度の測定)を受けました。卓球やグラウンドゴルフをやっているので体脂肪・筋肉量・骨密度は問題なく、大丈夫でした。
 健康で気をつけていることは、間食はしないようにして、卓球・グラウンドゴルフなどの運動をしてストレスをためないようにしていることです。

 


心も健康に

 健康は体の健康とともに、心の健康も大変重要です。心が健康でないと、ストレス・人間関係・経済的な問題などによりうつ病などの精神障害を引き起こしたり、自殺につながったりすることがあります。
 残念なことに、秋田県は自殺率がここ10年、全国で1位となっており、羽後町はその秋田県の中でも自殺率が高く、毎年5人以上が自殺し、特に今年は、11月15日現在で昨年の5人をすでに超え13人と異常ともいえる事態になっています。
 それでは、心の健康や自殺予防のためにはどのような取り組みが必要なのでしょうか。

自殺率の推移(人口10万人対)*17年は概数

  11年 12年 13年 14年 15年 16年  17年 
全国
50.9
25.6
51.9
36.6
69.1
59.3
26.4
秋田県
40.7
38.5
37.1
42.1
44.6
39.1
39.1
羽後町
25.0
24.1
23.3
23.7
25.4
24.0
24.2

 

自殺者数の推移(人)*18年は11月15日現在

  11年 12年 13年 14年 15年 16年 17年 18年
羽後町 10 5 10 7 13 11 5 13
湯沢雄勝 27 29 23 35 37 31 20 25


健康祭では、心といのちを考える会会長で藤里町教育委員長でもある袴田俊英氏が「幸福についてー地域のつながりを考えるー」と題して健康講演会を開催 藤里町の事例
 藤里町では、住民団体「心といのちを考える会」を平成12年に発足させ、活動の一環で悩みを抱える方が気軽に相談できるコーヒーサロン「よってたもれ」を開設するなど、命について考えながら、自殺予防に取り組んでいます。
 健康祭では、心といのちを考える会会長で藤里町教育委員長でもある袴田俊英氏が「幸福についてー地域のつながりを考えるー」と題して健康講演会を開催。その中で袴田氏は、「自殺する人は周りに相談や悩みを打ち明ける人がいない。知らない人でも話を聞いてあげることが大事」「自殺予防は地域の人みんながつながりを持って幸せを感じることが大切」と人とのつながりや、地域のつながりの重要性を講演。このことは、自殺率の高い我が町でも重要です。

関心を持ち町ぐるみで福祉保健課 和泉富貴子主幹 関心を持ち町ぐるみで
福祉保健課 和泉富貴子主幹
 羽後町では、心の健康・自殺予防を「健康うご21計画」で重点分野として取り上げ、推進しています。
 自殺に関連の深い「うつ」について理解を深めてもらえるよう、講演会の開催、県と連動しての自殺予防の出前講座(4カ所)、高齢者健康づくりモデル事業での心の健康づくりの講話、さらにミニデイサービスや行政区毎の健康教室の機会に自殺に関する話を盛り込むなどの事業を行っています。
 しかし、このような集団を対象とした対策には限界があることも痛感しています。
 町では、随時、個別の心の健康相談を受け付けていますが、活用状況は多くありません。今年、基本健康診査時に実施した(65歳以上の)生活機能評価で「うつ」項目にチェックの多い方にその場でお話を聞くコーナーを設けましたが、問題の深さと難しさを感じさせられました。
 心の健康・自殺対策は、町民一人ひとりが関心を持ち町ぐるみで取り組むことが重要であると思います。

 

もしも病気にかかったらもしも病気にかかったら
 健康に気をつけていても、風邪など病気になったり、年齢とともに、さまざまな病気になってしまうものです。賢く医療機関を受診するために、次のことに気をつけましょう。
1.病気になったら、まずは、近くの診療所やかかりつけのお医者さんへ
2.症状がすぐ改善しないからといって自己判断で医療機関を変えない
3.領収書は診療内容が確認でき、高額医療費や医療費控除のさいに必要になります。すぐに捨てず、一年間は保管しましょう。

年に一度は健診を
 高脂血症や高血圧、糖尿病などの生活習慣病はほとんど自覚症状がなく、早期に発見するには健診が有効です。町の健診や職場での健診は毎年欠かさず受け、病気の早期発見、早期治療や健診結果を理解し、その後の健康づくりにいかしましょう。健診を健康づくりにいかすため、次のことをこころがけましょう。

1.毎年欠かさず受ける
2.なるべく同じ医療機関で
3.検診結果に必ず目を通す
4.結果を受けとめ、改善目標を
5.気になることは医療機関に相談
6.要精密検査は、必ず受診
7.異常なしでも健康的な生活習慣を

より詳しく人間ドック
 人間ドックは通常の基本健康診査や一般健診と比べて、検査項目が多く細部にわたって健康チェックができます。
 羽後町では羽後町国民健康保険に加入している30歳以上の方が、町立羽後病院で人間ドックを受けた場合、半額を補助しています。人間ドックのコースは日帰りコース・一泊二日コース・脳ドックコースの三種類があります。手続きは、病院に予約し、保険証等と印鑑を持参して受診すると個人負担が半額が請求されます。

親しまれ、 信頼される医療を 親しまれ、 信頼される医療を
 町立羽後病院は平成8年に新病院で診療を開始してから10年が過ぎ、「身近で確かな包括医療」をモットーに、環境や機械の整備、スタッフ
の教育と内容の充実、地域住民や保健・福祉との連携に努めています。また、毎年10月には病院祭を開催し、病院スタッフの研究成果、最新医療機器の状況、スタッフとの交流、10月から院外処方になったことから各調剤薬局によるお薬相談コーナーを設けるなど、地域医療を担う病院
として、親しまれ、信頼される医療を目指し努力していきます。

信頼できる病院藤原 謙治郎 (嶋田) 信頼できる病院
藤原 謙治郎 (嶋田)
 年をとれば体のあっちこっちが心配で、万が一の時近くに病院があることはありがたいことです。テレビのニュースなどで医師不足や病院の経営が大変だと報じられていますが、羽後病院は医師が長く定着しているので信頼できます。医療機器もそろっているので緊急の手術もできるし、町で多少お金をかけても羽後病院はずっと存続してもらいたいと思います。
 薬局が病院の外になりましたが、そう不便は感じていません。医師や看護師さんから親身になって話を聞いてもらえるところは他の病院以上です。強いて言えば、会計をもっとスムーズにしてもらえれば最高です。

 

 

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