3.地域資源を活用したまちづくり
1)観光
(現状と課題)
町には、近年全国的に知名度が上がってきた「西馬音内盆踊り」があるものの、年間を通じて観光、誘客できる資源、観光物産が乏しい現状です。
西馬音内盆踊りの観光客は近年急激な増加を見せていますが、関係団体が増加に適切に対応できず、関係組織の連携強化と観光客の受入体制の整備が必要です。
また、宿泊施設が少ないため滞在型観光に対応しきれず、宿泊を望む観光客は町外の宿泊施設に依存しています。さらに、山形新幹線の新庄以北の延伸や高速道路網の整備が進まず、交通の不便感が解消できないことから観光客誘導の支障となっており早期整備が望まれています。
町には観光資源として活用できる歴史的素材や緑豊かな自然がありますが、連携して機能しているとはいえず、有形、無形の文化財を含めた資源を効果的に連携させ活用していく必要があります。
(基本方針)
西馬音内盆踊り会館を拠点とし、他の伝統行事、イベントとも連携させ、年間を通じた観光客の誘致を目指します。また、滞在型観光のための施設の整備と組織の育成を図ります。
(主要施策)
1)観光環境の整備充実
・西馬音内盆踊りの充実
・仙道番楽、野中人形芝居等の公演充実
・盆踊り会場周辺の環境整備
・グリーンツーリズムの推進
・交流・宿泊施設の整備
2)観光企画の推進
・地場産品を利用した観光土産品の開発
・体験型観光(農業、祭り等)の研究開発
・啓発パンフレットの作成
・観光会社等への周知啓発
・情報化を活用した観光宣伝の充実
3)関係団体との連携強化
・観光物産協会の充実
・広域的観光の推進
2)雇用
(現状と課題)
厳しい経済環境を反映して、湯沢雄勝管内の新規求人の減少と解雇等による離職者は増加しており、雇用環境の厳しさは一向に改善されない状況にありますが、町民の生活基盤である就労の場の確保は欠くことができません。
町の産業は農業が基幹とされていますが、平成14年秋田県工業統計調査による羽後町の4人以上の製造業の現金支給額が40億9千万円で、同年に調査された農林水産統計による生産農業所得額28億3千万円を大きく上回っており、誘致企業を中心とする製造業が町民の雇用の受け皿として町の経済を支える大きな柱になっています。
景気の低迷により新規の企業誘致は厳しい状況にあり、既存企業の製造品出荷額や売上が減少し、新たな投資、事業拡大も見えにくい状況ですが、商工会、関係機関などと協力し、新たな産業分野での事業展開を目指す企業への支援などにより雇用の場を創出し、雇用機会の拡大を図っていく必要があります。
後継者が大幅に不足している農業への就業も雇用策として有効ですが、新規就農者は極めて少なく、若年者の就労の場となっていません。基幹産業と優良農地の維持保全のためにも、農業を魅力ある就業の場として確立する必要があります。
平成12年の国勢調査による町外への通勤就労者は2,677人に上っています。羽後町への企業誘致を進めるとともに広域的に連携した企業誘致を模索するなど、より広範な雇用の場の確保策も必要です。
(基本方針)
企業誘致の推進と既存企業の支援に努めるとともに、農林業への就業奨励策を推進して雇用の安定や拡大を図ります。また、県や近隣市町村との連携を強化し、企業の誘致を広域的に推進します。
(主要施策)
1)企業誘致の推進
・広域的企業誘致の推進
・関係機関との連携強化
・行政担当窓口の強化
2)雇用機会の拡大、安定
・新規分野の起業支援
・観光ガイドの育成
・地元農産物加工業者の誘致
・地元農産物加工製品の開発支援
・技術者の育成及び支援
・既存企業への支援と充実
・企業団体活動の支援
・シルバー人材センターの充実
3)支援体制の強化
・就業情報提供の充実
・相談活動の充実
・就労技能学習活動への支援