猿倉人形芝居(県指定無形民俗文化財)
猿倉人形芝居は、明治20年代前半、旧鳥海町(現由利本荘市)の池田与八とその弟子真坂藤吉、丸田今朝造の協力によって完成した。
弟子の真坂藤吉の出生地をとった猿倉人形芝居の名称が全国的に知られる。藤吉は、吉田勝若の芸名をもち、活動していたが、その後、羽後町野中に養子となり、野中人形芝居一座の名で活動を展開した。
猿倉人形芝居は、芝居の面白さもさることながら、立派な興行施設の必要もなく、どこでも簡単に上演できることから一般大衆になじみ、大正期に最も隆盛を極めた。通常は口上と三番叟・劇物・鑑鉄和尚の手踊りの三本立てがワンセットとなっている。
昭和49年10月12日、県指定無形民俗文化財に指定、平成8年11月28日には、国の記録作成等の措置を講ずべき無形民俗文化財に選択された。1月最終土曜日・8月17日の年2回、民話伝承館で定期公演が開催されている。
去る6月2日には、伝統文化の道具の整備や後継者育成を目的とした国の伝統文化再興事業を利用して、彫刻家の皆川嘉左衛門氏が制作した新しい人形の頭のお披露目を兼ねて特別公演を開催。約50名の観客が、鬼神のお松七変化などの人形芝居を楽しんだ。
なお、この模様は7月8日(日)午後3時30分から秋田放送「遠くへ行こう」で放送予定。